SPGアメックス所有の意欲ダウン!超ひねくれた考えでデメリットを徹底解説!僕がなかなか持たない理由は!?
エコゴリです。
最近、SPGアメックスを発行しようか悩みまくっていますが、ちょっと所有にネガティブな感情を持ち始めてしまいました。
今回は、その理由を書いてみます。SPGアメックスホルダーにおかれましては、不快な表現もあるかと思いますので、読まない方が良いかもしれません。
ただ、決してSPGアメックスが魅力的でないと言っているわけではありません。合理性を超えた魅力的なカードだからこそ、悩みまくっているのです。
僕と同じように、発行しようか迷っている方が、決断の際の参考にして頂ければ良いかなと思います。
- 高い
- ステータス性がない?
- WIN- WINの関係か?
- 元は取れない?
- 宿泊特典は朝食なし
- アップグレードは理由になる?
- ホテル選択の自由の制限
- そうは言っても、メリットは?
- ヒルトン・オナーズVISAゴールドが急浮上
- やはり、不合理なカードか
- 最後に
高い
税込33,480円です。
高すぎです。
※正直、この年会費額で懐が痛むほどお金に余裕がないわけではありません。そのため、持っている人に対する僻みというわけではないことを断っておきます。以下、あくまで、ひねくれた考えから独自の主張を展開します。持っていないぶん、冷静にデメリットと考えることを述べます。
ステータス性がない?
まず、一般的な知名度はありません。
陸マイラーならば、持っている人を見ると、「おっ」となります。
しかし、普通の人はアメックスのカードなんだな、程度です。
つまり、一般的なステータス性があるとは言えません。
一方、ホテル側の視点からも考えてみます。
SPG、マリオット、リッツカールトンのホテル側にすると、毎年安定して税抜31,000円を支払ってくれているお得意様ではあります。
しかし、カード継続時の宿泊特典はあくまでも空室があった場合です。
悪く言えば、稼働率を上げるため、空室を埋めるための存在に過ぎないとも言えます。
そのために、僕たちは33,480円もの大金を支払うことになります。SPGアメックスホルダーは、ホテルにとって都合の良い存在です。ホテルスタッフが、ステータスのある人だ、と捉えているかというと、疑問が残ります。
まぁ正直、実利がとれればステータスはどうでも良いのですが。
では、本当に実利のあるカードなのでしょうか。
WIN- WINの関係か?
理屈はどうあれ、お互いメリットがあるならいいじゃないか、所詮ビジネスだよ、という意見もあると思います。
しかし、明らかに僕たちにとっては不利な契約ではないでしょうか。
まず、無料宿泊特典と言いますが、無料ではありません。
ここを、取り違えると冷静な判断ができなくなります。
あくまでSPGアメックスは、
33,480円で好きなSPGホテル(それなりのグレードに限る)に泊まれる特典が付いた上級会員になれるカードです。
無料だ!という人は、SPG系列のホテルの上級会員権を33,480円で買っている、という認識なのでしょうか。
ホテル側からすると、
「最高級グレードを除くホテルの空室を33,480円で開放します。利用して頂いたお客様には、特典として無料で1年間のゴールド会員権を付与します。」
というイメージなのではないでしょうか。
もちろん、ホルダーの方々はそういうことは分かっていると思います。だから、上級会員向けサービスではなく、宿泊特典で元を取るという発想が生まれるのです。
それとも、上級会員向けサービスには僕の計り知れないメリットがあり、こちらのサービスで元を取る、あるいはそれ以上の価値が生まれており、あくまで宿泊特典はオマケに過ぎないのでしょうか、、、?
元は取れない?
高い年会費ですから、なんとしても宿泊特典で元を取ってやる、という意識が生まれます。(ということを前提に話を進めます。)
もちろん、元が取れるに越したことはありません。
例えばSPG系列のホテルに宿泊特典で泊まったとします。
15,000円得をした!
ということがあるかもしれません。同じ日、同じホテルに普通の支払いで泊まった人と比べると間違いなく得をしています。
しかし、それはあくまで全く同じホテルで比べた時の話です。
同じ日、SPG系列ではない別のホテルに泊まった場合と比べてお得ということではありません。
もしかしたら、30,000円で別の素晴らしいホテルに泊まれたかもしれません。この場合、単純に金額だけでも3,480円の損をしていることになります。
40,000円で別のホテルに泊まったら、宿泊特典で泊まったホテルとは比べものにならない優雅な時を過ごせた、ということもあるかもしれません。
その場合、33,480円で泊まれたんだから、安く済んで良かった〜ということになるでしょうか?40,000円でより素晴らしい経験ができるなら、6,520円を追加してでもこちらにすれば良かった〜とは思わないでしょうか。
後述しますが、他のホテルでの素晴らしいステイの機会を逸するという、機会損失が生じているかもしれません。これを見極めるのは非常に困難です。
つまり、元を取れているかどうかを判断する絶対的な尺度はないと考えるべきです。
元を取りたいという発想があると、確実に冷静な判断力を失います。
では、元を取らなくてよいという発想をするべきかというと、もちろんそんなはずはありません。
高額な年会費を払う意味がなくなってしまいます。同日、同じホテルで25,000円分の部屋にしか泊まれなかったとすると、ゴールド会員権だけのために8,480円を支払ったことになりますね。これは、望ましい結果ではないはずです。
このジレンマは、かなり深刻で解消が不可能です。
※僕は、ハイシーズンに旅行に行ったことがありませんので、ハイシーズンど真ん中での宿泊料金と比較した場合は、相当お得になる場合もあるはずです。
どうしてもハイシーズンにしか旅行ができないという方にとっては、大きなメリットになるのかもしれませんね。外資ブランドの信頼できるホテルに、3万円ちょっとで泊まれるのですから。
宿泊特典は朝食なし
これも、地味にネックです。
これまで、マリオット系列では付いていた朝食特典やクラブフロアへのアクセス特典も、今後なくなる見込みです。
僕は、基本的にホテル朝食のブッフェを楽しみにしています。
そのため、今まで旅行で朝食なしプランを選んだことはありません。
これがないと、果たして優雅なホテルステイか?と疑問符が付きます。
すると、朝食に追加でお金を払わざるを得なくなります。
多くのホテル朝食ブッフェは、2,000円以上はするでしょう。
すると、所有意義である宿泊特典のために、実質的に4万円近くの出費を強いられます。
これは、もはやお得なのか?というレベルです。
アップグレードは理由になる?
都内最高級ホテルのスイートルームに宿泊したこともありますが、正直、価格ほどの価値を見出せなかった経験があります。
アップグレードは、僕にとってはそれほど魅力的な特典ではありません。
完全に主観的な意見なので、無視してもらって構いません。
大きな価値を感じる人もいるでしょうから、ここはメリットかもしれません。
ただ無料アップグレードだ!と言ってみても、結局33,480円は払っていますからね、、、。
ホテル選択の自由の制限
極め付けはSPGアメックスの特典は、SPG系列のホテルに限られる、ということが実は最大のデメリットかもしれません。
例えば、沖縄への旅行を考えましょう。SPG系列のホテルとして、ルネッサンスリゾート沖縄、シェラトン沖縄サンマリーナリゾート、オキナワマリオットリゾート&スパ、ザ・リッツ・カールトン沖縄などがあります。確かに、良いホテルばかりです。
しかし、当たり前ですが、沖縄には他にも素晴らしいホテルが沢山あります。
ブセナリゾート系列のホテルや、ホテル日航アリビラ、オリエンタルヒルズ沖縄、百名伽藍、ANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾート、などなど、、、
こういったホテルを差し置いて、まずSPG系列のホテルをチェックせざるを得なくなる状況が発生することが容易に想像できます。
果たして、それで純粋に旅行を楽しむという本来の目的が達成されるのでしょうか。
限定されたホテルありきになってしまっては、本末転倒です。
旅行は、日常からの自由です。
予算との兼ね合いなど、色々と制限があるにしても、さらにホテル選びにも制限をかけて、自由を奪うような愚を犯すことになるのを危惧します。
SPG系列のホテルに泊まりたければ、泊まればいいのです。
ただ、毎年系列のホテルに泊まりたくなるとは思えません。
限りある人生ですから、ホテルの選択においては、常に幅広い視野を持っていたいです。
そうは言っても、メリットは?
これは、もうネット上でオススメの理由が嫌というほど紹介されておりますので、そちらを参考にして頂ければと思います。
持っていない僕が語ることはできません。
SPGアメックスを発行する必要はありませんが、SPG会員になっておいて、スターポイントが50%割引セールの時に、購入して、宿泊したい時に使う、というやり方はありなのかなと思います。
ヒルトン・オナーズVISAゴールドが急浮上
なんやかんや述べてきましたが、ホルダーの方々も、そんなことは分かっていると思います。
カードを持つだけで、普通であれば取得が難しいSPG系列のホテルの上級会員になれることもまた事実です。
ここに価値を見出せるかどうかが、ポイントなのかもしれませんね。
そう考えると、ヒルトン・オナーズVISAカードゴールドは一考に値するかもしれません。
こちらは、宿泊特典などはありませんが、実質7,470円でヒルトンホテルの上級会員になれます。アップグレード特典や、朝食特典もついています。
まずこちらを試してみてから、というのもアリなのではないかと思い始めてきました。
朝食ブッフェが2人で4,000円くらいすることを考えると、かなり安いようにも思えてきました。
SPGアメックスの上級会員の価値は、ヒルトン上級会員と同じだと仮定すると、朝食特典がない分の4,000円を引いて、3,470円しかないとも考えられます。
すると、SPGアメックスの2年目以降の継続時の宿泊特典のみの価値は30,010円です。
やはり、高いような気がします。
「無料宿泊」という言葉の魔力に全ての判断力を狂わされているような気がしてなりません。
やはり、不合理なカードか
ダン・アリエリーという行動経済学者が書いたベストセラー「予想どおりに不合理」という本の3章「ゼロコストのコスト」の中に、「無料!が起こす不合理さ」について記述があります。ぜひ、ご一読を。
予想どおりに不合理: 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 作者: ダンアリエリー,Dan Ariely,熊谷淳子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2013/08/23
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最後に
結論として僕が思うのは、
SPGアメックスは、
毎年超ハイシーズンに旅行せざるを得ず、
かつホテルのランクにはこだわりたい人
が持つべきカードです。
ここが全然違うよ!という異論・反論がありましたら、ぜひ魅力とともにご説明をお願いします。
僕もたぶん、本心では持ちたいカードです。(笑)
それでは。