2018サッカーW杯ロシア大会における日本代表の勝ち上がり方についての論考
こんばんは。ecogori07です。
まさか、日本がサッカーW杯で「負けても良い」という選択肢を持つ日が来るとは。
画像出典:2018FIFAワールドカップ公式ロシア公式オンラインストア
現金なファン
2018年W杯が盛り上がっていますね。
前回のブラジル大会は、期待が膨らみすぎ、傲慢にも予想外の予選敗退という事態に陥りました。
前々回の南アフリカ大会で惜しくも16強で散る、という結果に終わったためです。
そして今回、ロシア大会では予選敗退との下馬評を覆し、見事に日本代表は予選突破を決めました。
負けを選んだことの意味
ところで、今回はその突破の仕方に賛否両論あるようですね。
詳しい状況はご存知の方も多いと思いますが、
日本は、
①引き分け以上なら無条件で決勝トーナメント進出。
②敗戦してもコロンビア対セネガル戦の結果次第で決勝トーナメント進出。
という立場にありました。
で、後半も終了間近になった時、同時刻に行われていたセネガル対コロンビアの試合において、コロンビアが1点をとり、勝利に大きく傾いたのです。
つまり、②の敗戦も可という選択肢が生まれました。
まあとにかく、「負けても良」くなったのです。
グループリーグというものは、その性質上、試合上の戦術だけではなく大会全体を通しての戦略も必要になってきます。
今回、先発6人を変えた監督の判断にどういう意図があったのかは知りません。
引き分け以上でも良い状況だったので主力を温存したのか、はたまた疲労の残る選手ではなく、フレッシュな状態の選手を投入することで勝利に賭けたのか。
その辺は詳しくないのですが、とにかく、各チームがどうやってグループリーグを突破するか、どういう状態で突破するかということを考える必要があります。
つまり、必ずしも勝ちにこだわることだけが試合の目的とはなりません。
一方、決勝トーナメントは、負けたら終わりですから負けられません。
この違いは、理解しておくべきだと思います。
そして、日本はなぜ負けを選んだのか。
まず、残り10分、点を取れる可能性を考えると、高くないと言わざるを得ないでしょう。
また、この高くない可能性に賭けたとしても、それに伴って失点やイエローカードをもらうリスクも高まります。
ポーランドは無理に勝ちに来ませんので、カウンター狙いで守備を固めています。
守備力が上がっている相手に対して点を取りに行くこと、そしてカウンター狙いの相手に失点をしないこと、これらを考えると、日本にとって点を取りに行くという選択肢はデメリットしかありません。
ぼくは素人ながら、早く時間稼ぎに入るべきだと思いましたけどねぇ。
終わってみて、なぜ批判的な意見がこんなにもあるのかなぁというのが率直な印象です。
だって、相手は世界ランク8位ですよ?
点を取りに行くというのは、少なくともグループリーグにおいては世界ランク61位の日本がとる戦略ではないですよ。
この状態を維持するっていうのでも、精一杯じゃないんでしょうか。
フルメンバーではなかったようですし。
あの国に言われたくはない
それはそうと、今回、ニュースでは朝鮮半島の南にある国がとやかく言っていたようですね。美しい敗退と醜い勝利とかなんとか。個人的感情として、この批判は穏やかではありません。
日本は、フェアプレーポイント−4で出場32カ国中9番目の少なさです。
また、総ファール数28は出場国の中で最も少ないです。
そこには、堂々たるフェアプレーの精神があります。
一方、朝鮮半島の南にある国は、フェアプレーポイントは−10で出場32カ国中2番目の多さです。
また、総ファール数63に至っては、同最多です。
まさに、日本とは真逆でラフプレーに対するこだわりでもあるのでしょうか。
もし、日本とセネガルではなく、日本と彼の国で今回と同じ状況が生まれた場合を考えると、空恐ろしいです。
どんだけ口汚く罵られ、呪われるのでしょうか。
最後に
冒頭でも述べましたが、日本が負けても良いという選択肢を持てるような状況にあったこと、そしてそれを実際に選んだ戦略的判断を、もっと賞賛すべきではないでしょうか。
だってまだこのハラハラを味わっていたいじゃないですか。
8強をかけたベルギー戦は、負けても良いなんていう状況は生まれないのですから、批判されていた方も安心してください。
それとも、今回の日本の勝ち上がり方に納得がいかないので、もう試合は観ないのでしょうか。
ここからが本番なのに?
それでは。